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調光レンズは紫外線を浴びると色の濃度が変化する特殊機能を持ったレンズですが、決して万全なものではありません。ただし、先に知っておけば許容できる範囲かどうかの判断が出来ますので、是非、デメリットとメリットを比較してみてください。
調光レンズとは?
調光レンズは太陽光などの紫外線の量に応じて色の濃さが変わるメガネレンズの名称です。
太陽光などの紫外線を浴びるとレンズの色が濃くなり、室内など紫外線が当たらないところに入ると段々とレンズの色が薄くなるため、明るさに合わせてレンズの色が変わるのでメガネとサングラスを掛けたり外したりする手間が無くなる大変便利なレンズです。
光ストレスや目へのダメージも減らせることから、世代を問わず人気が高まっているレンズですが、色の変わる調光レンズの特徴を知らずに購入すると後で後悔することになってしまいますので、色の変わる調光レンズのメリットとデメリットを知っていた方が、ご自分に合ったライフスタイルに合ったサングラスをお選びすることが出来るかと思います。
調光レンズのメリットとは?
調光レンズは太陽光などの紫外線によって色が変わるレンズなので外で運動をするときにレンズの色が濃くなりサングラスになります。そして家の中やショッピングモールなど室内に入ると無色のメガネに変わるので1本でメガネとサングラスが同時に使用が出来るメリットがあります。
調光レンズのメリットだけお話をすると最高のメガネですが実は調光レンズの注意点やデメリットを知らない方がとても多いので下記に調光レンズのデメリットを5つご紹介させていただきます。
調光レンズの5つのデメリット
(1)調光レンズのデメリット 調光レンズの色がほぼ無色に戻るまで数分かかる
メーカーや種類によっても異なりますが、紫外線を浴びて色が濃くなるまでの時間は比較的に早く、おおよそ数十秒程度で濃くなります。しかし、室内に入った時など色が薄くなるのに要する時間は、おおよそ数分間掛かってしまいます。
濃くなる時は数十秒、薄くなる時は数分間、この二つを比べてしまうので、どうしても長く感じてしまいます。
レンズの色が薄くなるのに時間がかかるとどうなる?
色が薄くなるには数分間かかってしまいますので、お車やバイクの運転、スピードが出る自転車の運転、夕暮れ時の運転には不適当で大変危険です。
例えばトンネルの中に入った時や地下駐車場に入った瞬間です。レンズに色がついていることで、明るさが不足してしまい見づらさを感じます。一瞬でクリアに戻るなら問題ないのですが、徐々に退色していって数分かけてクリアになるので問題が発生するのです。
もちろんメガネなので外してしまうと遠くが見えずらくなってしまいます。
調光レンズのデメリット(1)のまとめ
例えクリアになるまでに数分間かかるとしても、急に暗くなっても大丈夫な慣れた室内や安全な屋内、危険を感じるほどではない速度であれば、逆に眩しさ対策や紫外線対策等のメリットの方が大きくなるかもしれません。
具体的には乗り物を乗り継ぐ徒歩での電車通勤、屋内と屋外を出入りするショッピング、公園やアウトドアでの時間、野球やサッカー等のスポーツ観戦などです。
また、普段の生活の中のちょっとした外出の時、例えば洗濯物を干す時や犬のお散歩、回覧板を届けに行く時など、わざわざメガネを外してサングラスに掛け替える方はいないと思います。このように使い方や使う場所を変えればメリットの方が大きく感じます。
(2)調光レンズのデメリット 車内では調光レンズの色は濃くならない
車のフロントガラスなど紫外線カットが施されている為、思ったより色が変化しません。さらに高級車になるとサイドガラスも紫外線カットが施されているので、この場合はほとんど変化しません。サングラスは運転用でご使用される方は多いですが、効果が期待できるほど色が変化しませんのでご注意ください。
調光レンズのデメリット(2)のまとめ
紫外線だけでなく可視光線でも色が変わる可視光調光レンズというものがあります。この可視光調光レンズであれば、車の中でもある程度、色が濃くなります。 ただし、デメリット(1)でご紹介した「薄くなるのに時間が掛かることで発生するデメリット」は無くなりませんのでご注意ください。
(3)調光レンズのデメリット 気温が高いと調光レンズの色は濃くならない
偏光レンズは使用環境によって濃度変化が異なりますが、特に気になるデメリットとしては、気温が高いと色が濃くならないという特徴があります。
一般的にサングラスは夏の暑い時期に使う方が多くなりますが、「真夏で陽射しが強く感じるのでサングラスとして購入したのに思ったより濃くならない」というご不満が出やすいのも事実です。
気温が低いと調光レンズの色は濃くなる
真夏のサングラスとしてのご利用には色が薄くて不満が出やすいのですが、冬場の気温が低い晴れた日には、思ったより色が濃くなってしまい驚くことがあります。特に雪が降った後の快晴の状況では真っ黒になってしまいます。これは知っている人でも驚くほどです。
調光レンズのデメリット(3)のまとめ
夏と冬では一番濃くなった時の濃度差が20~30%ほどあります。これは調光レンズの特性上、どうすることも出来ません。
ただし、季節はいきなり変わるものではなく、徐々に気温が上がったり下がったりしますので、北半球から南半球まで飛行機にでも乗らない限り、その差を見比べることは出来ないでしょう。
実際に調光レンズをずっと愛用されている方に聞きましたが、「そういうものだ」と理解して使っているそうです。事前に知っていたので特に気にならないとの事でした。
(4)調光レンズのデメリット 使用年数が長いと徐々に調光レンズの色が変化しなくなる
メガネすべてにいえることですが調光レンズにも、いわゆる寿命があります。
あるメーカーの説明では1日に4時間紫外線を浴びたと仮定して約6年間で色が変わらなくなるそうです。また、発色した状態が長いほど、早く色が変わらなくなるそうです。
実際には薄い方を1、濃い方を10とすると、購入直後は1~10の変化量だったのが、1年後には2~9、2年後3~7、8といった感じで、徐々に変化の幅が少なくなっていくような感じです。
筆者が使ってみた感じでも、1~2年後に「あれ?もうちょっと濃くなるんじゃなかったっけ?」とか、「なんかクリアに戻らなくなってきたなぁ~」という感じでした。
ただし、夏の濃さと冬の濃さに違いがある為、よく分からないというのが正直言った感想でした。
調光レンズのデメリット(4)のまとめ
調光レンズの寿命について「短い」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、プラスチックレンズに関しては、通常3年以内に新しいメガネに買い替える方やレンズ交換される方が多いので、普通のレンズとあまり変わらないと考えて頂いて良いと思います。
因みに、メガネ買い替えの理由は度数の問題かキズの問題が多いです。
(5)調光レンズのデメリット キズが付くと色が変わらなくなる
レンズの前面にキズやコートの剥離が発生すると、その箇所は調光機能が失われてしまいます。もちろんキズがつきにくいようなコーティングは施してありますが、プラスチック素材は柔らかいので、キズが付いてしまうことがあります。色が変化しなくなると、通常のクリアなメガネでも目立つキズがもっと目立つようになってしまうので、お取り扱いには十分に気を付けて頂きたいです。
尚、ついてしまったキズは取ることが出来ませんので、予め、ご了承ください。
調光レンズは片方のみキズが入っても両方交換が必要になる
何らかのトラブルで片方のレンズにキズが付いて使えなくなってしまったとしても、色の濃度がバラバラになってしまう為、片方のレンズだけ新しいものに入れ替えるということはお断りしています。
調光レンズのデメリット(5)のまとめ
調光レンズの構造をもう少し詳しくご説明すると、調光の成分はレンズの外側にコーティングされており、その他のコーティングより厚く塗られています。
これによりクッション効果が生まれ、面での圧力に対しては耐久性が高まっているのですが、点や線での圧力にはコーティングが陥没してしまいひび割れの原因となってしまいます。表面のひび割れはコート剥離の原因になりますので、レンズの表面の取り扱いには十分な注意が必要です。
まとめ 調光レンズのデメリットは許容範囲ですか?
いかがでしたでしょうか?多くのデメリットをご紹介させて頂きましたが、デメリットは許容範囲でしたでしょうか?
これまでにお伝え出来なかった事を補足として書き足しますので、ご検討いただく時の参考にして頂けると幸いです。
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引用:疲れ目、老眼の情報サイトえんきんドットコム