皆さん誕生石のそれぞれの意味や歴史はご存じですか?
ご自身の誕生石については調べたりされる方もいらっしゃると思いますが、
有名な石だけでなく、最近追加された新しい誕生石を知っておくと大切な方のプレゼントなどにも役立つかもしれません。
今回は12月の誕生石、『タンザナイト』と『ターコイズ』・『ジルコン』をご紹介いたします。
タンザナイト Tanzanite
タンザナイトは、鉱物ゾイサイトの一種です。数多いゾイサイトの鉱物の中で、独特の美しい群青色を発色するブルーゾイサイトをタンザナイトと呼んでいます。
見る角度によって紫や青から、ダークな灰色に見えます。また、二色性という特質も持ち、自然光の下では青色に、白熱灯の下では紫味の増した色合いに見えます。
はっきりとした多色性を見せ、それぞれの色は濃く出ているほど高い価値が付けられます。モース硬度が6-7と比較的軟らかく、一定方向に割れるへき開という性質を持ち、衝撃に弱いためもろく傷つきやすい宝石です。
タンザナイトが最初に発見されたのは、東アフリカのタンザニアで、キリマンジャロの麓にあるメレラニ鉱山という土地で、現地の住民によって偶然発見されたといいます。
その後採掘作業が発展し、ティファニーの社長によって「タンザナイト」と命名されました。
鉱物名はブルーゾイサイトですが、産地のタンザニアにちなんだ「タンザナイト」という名前でティファニー社から売り出され、多色性を持つ神秘的な宝石として人気が急騰しました。
タンザナイトは、ネガティブエネルギーをポジティブに「逆転するパワー」を持つと言われています。
感情的に暗くふさぎ込んだり、落ち込んでいる時、まるでスイッチを切り替えるかのように元気にしてくれるパワーストーンです。
さらに、持ち主がピンチの時に一瞬でチャンスに変えるという、とてもステキなパワーも兼ね備えています。
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- 英名
- Tanzanite(タンザナイト)
Blue Zoisite(ブルーゾイサイト)
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- 和名
- 灰簾石(かいれんせき)/黝簾石(ゆうれんせき)
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- モース硬度
- 6-7
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- 色
- ブルー・バイオレット・パープル・ライラック・ラベンダー
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- 誕生石
- 12月
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- 主な産地
- タンザニア
- 主な産地
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- 石言葉
- 希望・神秘・高貴・知性・冷静
- 石言葉
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- ・自己啓発を促す
・ひらめきが多くなる
- ・人生を良い方向へと導く
・前向きな気持ちになる
- ・冷静さと思慮深さを与える
・知性、洞察力、直観力を高める
- ・意識を高い次元へと引き上げる
・転機や重要な局面が訪れている人に
タンザナイトは世界でたった一ヶ所、タンザニアのメレラニでしか採掘されていない希少な宝石です。
タンザニアのメレラニでしか採掘されていないこともあり、その産出量は年々減少しています。
専門家の多くがタンザナイトの鉱床の寿命は残りわずか十数年程と意見していることもあり、年々高まる希少性が更なる人気に拍車をかけています。
タンザナイトは内包物(インクルージョン)が少なく、透明度が高く、色の濃度が濃く、多色性が強く表れるものほど宝石としての価値も高く評価されます。
タンザナイトは上記の理由を鑑みても注目の宝石です。
ターコイズ Turquoise
ターコイズは、ターコイズブルーやターコイズグリーンに代表されるようにグリーンがかったブルー系の色が美しい宝石です。
ターコイズは大別すると、このターコイズブルーとターコイズグリーンの2種類に分けられます。
しかし、単純にそれらが全てではなく、淡い色合いから、強くはっきりした色合いまで色はさまざまです。
ターコイズの和名はトルコ石ですが、トルコはターコイズの産地ではありません。
ではなぜトルコ石と呼ばれるのか。その理由は、その昔トルコの宝石商人がターコイズを世界中に流通させていたことに由来します。
トルコ人の宝石商が扱うターコイズを、西ヨーロッパの人々がトルコ産だと誤解し、フランス語で「トルコの石」という意味の「ピエール・テュルクワーズ( pierre turquoise )」が、「ターコイズ=トルコ石」として広まりまったのです。
身に着けることで闘争心や決断力、また実行力が強くなり、石言葉にあるような成功を掴み取ることができるパワーストーンとしても知られています。
こんな人にオススメ
- ○ 困難を乗り越える強さがほしい
○ 積極性、行動力を高めたい
- ○ ストレスから解放されたい
○ 他人に気を使いすぎてしまう
- ○ 災いから身を守るお守りがほしい
○ 夢や目標へ向かう勇気がほしい
- ○ 旅行のお守りがほしい
○ コミュニケーション能力を向上したい
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- 英名/宝石名
- Turquoise(ターコイズ)
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- 和名
- トルコ石
- 和名
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- 色
- ターコイズブルー・ターコイズグリーン・青緑・スカイブルー
- 色
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- モース硬度
- 5 - 6
- モース硬度
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- 誕生石
- 12月
- 誕生石
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- 主な産地
- アメリカ・中国・メキシコ・イランなど
- 主な産地
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- 石言葉
- 成功・繁栄・安全
- 石言葉
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- スリーピングビューティーターコイズ
ターコイズの中でも価値が高く、「宝石」として取引されているほとんどのケースがこのスリーピングビューティーターコイズです。
アメリカ・アリゾナ州のスリーピングビューティー鉱山が産地で名前の由来となっています。
鉄をほとんど含まず混じりけのないターコイズブルーのカラーと、マトリックスがほとんど見られない点が特徴です。
この鉱山は遠くからの景観が、童話の眠れる森の美女に見えることから「スリーピングビューティー」と名付けられたと言われていますが、鉱山はすでに閉山しているため、年々その希少性と価値が高まっているターコイズです。
- キングマンターコイズ
アメリカンターコイズの代表格として一般的に知られているのがキングマンターコイズです。
アリゾナ州にあるアメリカ最大規模のキングマン鉱山が産地で、このキングマンターコイズは、青から緑がかった色合いの中にマトリックスが入っているものが多いのが特徴です。
インディアン(ネイティブアメリカン)ジュエリーにも多く用いられているターコイズです。
- ペルシアンターコイズ
現在のイランはかつて、ペルシャ(ペルシア)と呼ばれており、そのイラン産のターコイズを一般的にペルシアンターコイズと呼びます。
特徴は鮮やかな色と、麩(ふ)が点在する模様です。
イランにおけるターコイズの歴史は古く、今から約6,000~7,000年前の紀元前5,000年には既に採掘されていたとも言われており、昔のトルコ宝石商がこのイラン産のペルシアンターコイズを広めていたことにより、ターコイズがトルコ石と呼ばれるようになったとも言われております。
- ゴールデンヒルターコイズ
ゴールデンヒルターコイズは、ロシアとの国境を持つ中央アジアのカザフスタンで産出されるターコイズで、カザフスタンターコイズとも呼ばれることがあります。
採掘できる時期は、、寒い冬にのみ採れるターコイズで、夏は洪水が発生するため、希少性も高いことから人気のあるターコイズです。
淡いベイビーブルーカラーとダークなマトリックスのコンビネーションが特徴で、2013年に発見され、2018年にアメリカに広まった比較的新しいターコイズです。
- アフリカンターコイズ
アフリカンターコイズは、見た目がターコイズに似ていますが、厳密にはターコイズとは異なる成分でできた鉱物です。
正真正銘のターコイズを求める方には注意が必要ですが、いずれもグリーンとマトリックスのようなブラックが混じり合った独特の色合いがあり、他のターコイズと引けを取りません。
特に、マラカイト・アズライト・コッパーなどの集合鉱物(岩石)であるクリソコラを主成分とした混合結晶石や、マグマが冷えて固まったはんれい岩(ガブロライト)などが、アフリカンターコイズとして取り扱われます。
- マグネサイトターコイズ
マグネサイトターコイズも、ターコイズという名称はついていますが、実際はターコイズとは異なる鉱物です。
見た目がターコイズに酷似しており、さらに安価であるため、カジュアルジュエリーやアクセサリーづくりの素材としてよく用いられています。
ターコイズはさまざまな国で、古来より重宝されてきた宝石です。
しかし需要に対して供給が十分ではなかったことから、アフリカンターコイズやマグネサイトターコイズなどのターコイズという名のついた石が生まれました。
ターコイズの石言葉は「成功・繁栄・安全」です。
身に着けることで闘争心や決断力、また実行力が強くなり、石言葉にあるような成功を掴み取ることができるパワーストーンとしても知られています。
実際にターコイズは、古くから自然崇拝の石として世界中で扱われ、多くの部族や時の権力者などに愛されてきました。
その他にも、アメリカのアパッチ族においては、戦士が使う弓にターコイズを取りつけておくと、その弓から放たれた矢は必ず的に当たるという言い伝えや、ナバホ族ではターコイズは空から落ちてきた神聖なもので、悪魔から身を守ってくれると信じていたという言い伝えもあります。
ターコイズを身に着けることは、特別な力を享受できる可能性を秘めています。
ジルコン Zircon
「世界最古の鉱石」として知られているジルコン。
そのかたちが最初に形成されたのは、44億年前のことだといわれています。
昔から地球に存在したジルコンは、クリアに輝くカラーレスやブルー、ブラウン、ピンクなどさまざまな色合いのものがあります。
ジルコンの珍しい特徴として、複屈折(二重屈折)があります。
これは石に光を当てた時に光線を2本に分離させる性質のことを指しており、内部で光が屈折するので、より複雑に厚みを増して見えます。
ジルコンと同じ性質を持つ宝石として、ペリドットやエメラルドなどがあります。
産地はカンボジアやオーストラリア、ミャンマーなど、広範囲に分布しており、世界各地の遺跡からも、ジルコンを使用した装身具や装飾品が多く出土してきました。
ジルコンという名前は「zarkun」という単語が元になっていると言われていますが、これはアラビア語で「赤」を、古代ペルシア語で「金色」を意味しています。
こんな人にオススメ
- 〇可能性を増やしたい
〇レベルの高いことに挑戦したい
〇停滞感を解消したい
- 〇自信を持ちたい
〇心に余裕が欲しい
〇問題を突破したい
- 〇エネルギーバランスを整える
〇生きる力を呼び覚ます
〇魅力を輝かせる
- 〇理想の相手を見つけたい
〇愛を育てる
〇無垢な恋愛がしたい
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- 英名/宝石名
- Zircon(ジルコン)
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- 和名
- 風信子石(ひやしんすせき)
- 和名
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- 色
- 黄色・橙色・青色・赤色・緑色・褐色
- 色
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- モース硬度
- 7.5
- モース硬度
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- 誕生石
- 12月
- 誕生石
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- 主な産地
- カンボジア・タイ・ミャンマー・スリランカなど
- 主な産地
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- 石言葉
- 生命力・行動力・成功・安らぎ・苦しみからの解放・永遠
- 石言葉
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- ブルージルコン
「スターライト」とも名付けられたことがあるブルージルコンは、心に安らぎを与えて新しい挑戦の後押しをする効果を持っています。
ブルージルコンの石言葉には「夢想」「幻覚」「成功」「安らぎ」があり、持つことで、忘れていた夢を思い出し新たな挑戦の後押しをしてもらえることでしょう。
富と繁栄の象徴としての側面もあるため、潜在的な魅力を引き出します。
安らぎの効果もあるので、前向きな気持ちで新たな挑戦をしたい人におすすめです。
- イエロージルコン
はちみつのようなつや感とジルコン特有の強い輝きが印象的なイエロージルコンは、世代を問わず身につけられる落ち着きと華やかさを両立した石です。
退魔や癒しの効果がある宝石で、負の感情や他者からの妬み僻みを遠ざけ、幸運や金運を引き寄せてくれると言われています。
「産みの悲しみ」という石言葉を持つこともあり、出産のお守りとして人気で、ヨーロッパでは、財力や富の象徴としてもイエロージルコンが活用されています。
- グリーンジルコン
透明感のある緑色に輝くグリーンジルコンは、苦しみを取り除く宝石として有名です。
石言葉は「平和の願い」で過去のトラウマや痛みを癒し、心の苦しみから解放してくれる効果を持っています。
さらに、癒しの力は周りの人にも伝わるため、自分だけでなく家族や友人にも癒し効果を与えられるでしょう。
そのほかにも、自分の存在意義を高める効果や新しい出会いをサポートする効果も持っています。
過去の自分を肯定し、新たな人生を始めたい人にぴったりのジルコンです。
- ホワイトジルコン
透明な輝きを放つホワイトジルコンは、持ち主の魅力や能力を引き出す効果があるといわれています。
多くの人を魅了する煌めきを持つため、ダイヤモンドの代用品としても使われるホワイトジルコンは「すべてを賭ける恋」「正確な理解力」「的確な行動」「切れ者」といった石言葉を持っています。
恋愛では魅力を輝かせ、仕事では正しい行動へと導くなど、どのような場面でも効果を発揮してくれるでしょう。また、心身の浄化や生活の安定といった効果もあり、生活において日頃のストレスを取り除き、本来の健康状態を保ってくれる効果があります。
- パープルジルコン
パープルジルコンは女性を象徴するといわれており、内面に秘めた美しさや柔らかさといった、魅力を引き出す効果があります。
また、心の動揺を抑える働きもあり、頭の中をすっきりとさせ冷静に物事を判断する手助けをしてくれるでしょう。
パープルジルコンの持つ石言葉は「おしゃべり」。
人との会話や交流で、心を癒すという意味も込められています。
人間関係の修復にも効果があるため、恋愛や友人関係に悩みのある方にもおすすめです。
- レッドジルコン
レッドジルコンには、前向きな人間関係を構築する効果があり、石言葉は「平安」。
古くから妊娠や出産のお守りとしても重宝されており、健やかに育っていく手助けをしてくれると言われてきました。
赤色の持つイメージ通り、情熱という言葉もレッドジルコンの大切なキーワードで、ネガティブなエネルギーをプラスに変換する力があり、失った情熱を蘇らせ、内に秘めた魅力を高めてくれるでしょう。
また、良縁を引き寄せる効果もあるのが特徴で、恋愛や仕事で明るい人間関係を構築し、維持するためのサポートもしてもらえます。
ジルコンと同じように、ダイヤモンドの代用品として人気のある石でジルコニアがあります。
名前は似ていますが、化学成分も結晶の構造もまったくの別物でジルコンとジルコニアの大きな違いは、天然石か人工石かという所にあります。
今回紹介したジルコンは、ダイヤモンドなどと同じような天然の鉱物です。一方で、ジルコニアは、ジルコンを模して作られた人工石。ジルコニアをさらに加工したものがキュービック・ジルコニアです。
名前は似ていますが、宝石の扱いとしては大きく異なりますので、天然石がお好きな方はご注意ください。
今回は12月の誕生石である「ターコイズ・タンザナイト・ジルコン」を紹介しました。
厳密には「ラピスラズリ」も12月の誕生石ですが、ほかの月の誕生石でもある為、今回は省かせていただきました。
12月はなんだかウキウキする月ですね。恋人や大切な方へのプレゼントにも記事を参考にして頂けたら嬉しいです。
誕生石というのはあくまで一つの枠組みですが、素敵な宝石に出会うきっかけになることもあります。
お気に入りの宝石や誕生石を身に着けると「何かいいことがありそうな」気がしてしまうのはその特別な力の一部なのかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
ジュエリーとして出回っている有名な石から、パワーストーンなどに使われる石まで、石それぞれに役割がありますね。
簡単な紹介でしたが、参考にして頂けたら幸いです。
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